勝ちたい?育てたい?サッカーチームの方針で変わる子どもの成長

ママのつぶやき

少年サッカーの世界には、目の前の勝利をめざすチームと、長期的な成長を重視するチームがあります。どちらが正解ということはなく、方針の違いが子どもの経験とモチベーションに大きく影響します。この記事では、実体験をもとに「勝つこと」と「育てること」のバランスについて考えます。

はじめに:チームの方針が子どもの成長に与える影響

次男のお友達のチームでのこと、前半はリードしていた試合でも後半に大幅なメンバー交代があり、逆転負けすることが続いたと聞きました。保護者からは「勝てそうな試合は勝ち切ってほしい」という声。一方で、コーチには「全員に経験を積ませたい」という考えがありました。

勝ちたい親の気持ちと、育てたいコーチの思い

親の思い:勝つ楽しさを感じてほしい

点が決まった瞬間の笑顔や、勝利の喜びは子どもの大きな原動力になります。大事な試合や勝てそうな試合では、ベストメンバーで挑んでほしい──そう願うのは自然なことです。

コーチの視点:今よりも“これから”を見ている

育成を重視するコーチは、目先の勝敗よりも「試合の中で学ぶ機会」を全員に与えることを優先します。ポジション理解や判断力は、試合経験の積み重ねで磨かれていくからです。

勝ちにこだわるチームの特徴

  • 実力上位のメンバー中心で試合を構成し、結果が出やすい
  • 勝負勘や戦術の浸透が速い
  • 一方で、出場機会の少ない子のモチベーション維持が難しいことも

育成重視のチームの特徴

  • 全員が出場し、実戦で学ぶ機会を得やすい
  • チーム全体の底上げが目標
  • 試合結果は波があり、勝てない時期に我慢が必要

実体験から感じた「勝つこと」と「育てること」のバランス

長男のチームは決して強豪ではありませんが、負けた後に「足りなかったこと」を自分たちで考え、練習に落とし込む姿があります。勝つ喜びも負ける悔しさも、どちらも子どもを強くします。大切なのは、経験を次へつなげる循環です。

少年サッカーの試合でボールを追いながらプレーする子どもたち

試合で学び、少しずつ成長していく子どもたち

今、次男はJクラブの育成チームでプレーしています。そこでは“これからの成長”をとても大切にしていて、試合によってさまざまなポジションを任されます。ときには大差で負ける試合もありますが、次男は「今日はこう感じた」「次はこうしてみよう」と自分なりに考えながらプレーしています。

その姿を見ていると、まさにこれが“育成”なんだなと感じます。結果よりも、試合から何を学ぶか。失敗も経験のひとつとして受け止めていくことで、少しずつ成長していく姿に、親としてもたくましさを感じます。

チーム選びで大切にしたい視点

1. チームの方針と家庭の価値観が合うか

勝利重視か、育成重視か。学年や時期によって比重が変わることもあります。説明会や体験で具体例を聞くのが安心です。

2. コーチの指導観とコミュニケーション

出場機会の考え方、ポジション起用、保護者への説明姿勢など、納得感のある対話ができるかを見ましょう。

3. 子どもの「いま」と「将来像」

短期の成果だけでなく、1〜2年後にどんな力を身につけてほしいか。家庭で言語化しておくと迷いにくくなります。

まとめ:どちらの気持ちも“愛情”から

勝たせたい気持ちも、育てたい気持ちも、どちらも子どもを想う親の愛情です。方針の違いを理解し、我が家が大切にしたい価値観に合う環境を選ぶこと。それが、サッカーを通じた子どもの成長につながっていきます。

そして最近は、親ができることって本当に限られているなと感じます。
サッカーの送迎やご飯のこと、そして、いろいろなことを感じながら成長していく子どもたちを温かく受け止めること。
それが、いちばんのサポートなんだなと思います。


あなたのチームはどんな方針ですか? コメントで教えてください。